娘を寝かせておいて息子とふたりで朝ご飯を食べた。
娘は遅寝が好きで、日曜は朝たっぷり寝るのを楽しみにしている。
ただねぼすけなだけかなと思っていたのだけど、先日、朝寝が好きで楽しみにしているんだというのを聞いて積極的なものと分かると見方が変わった。
掃除と片づけをしていると十分寝たらしい娘は起きてきた。いっぱい寝られてよかったですな。
娘の通う作文教室の先生からメールが来て、子どもたちに伝えたいので中学時代の部活動でなにをして何を学んだかと、アドバイスを教えてほしいと父母向けのアンケートが届く。
私は中学の部活といえば今思い出しても叫びながら転がりたいくらいみじめで嫌な思いをしたのでどう答えたらいいかむつかしい。
暗い話なので子どもたちに聞かせるには向きではないかもしれませんと前置いたうえで、演劇部で人として軽んじられることのつらさを学んだと答えた。アドバイスは、そういった目にあったら自分に自信を持って軽んじる相手に対応することが大事だということ。
送ってから、やはりあまりにもネガティブな内容だったろうかと心配しているとすぐに返信があり、演劇部だとは驚きです、ぜひ今度子どもたちに発声練習を教えてやってくださいとのことで、先生は明るい人なのだった。
娘がぼろぼろのTシャツを着て登場した。出かけるのだからもう少し着古していないものを着てよと頼んだ。私もおろしたての春もののワンピースを着た。
電車に乗って映画館に行く。
子らが春休みだというのにどこへも行かれず、もう来週には学校がはじまる。せめてどこかへと思っていたら娘と私の大好きなアニメ「ガールズアンドパンツァー」の最終章第3話の劇場公開が始まった。
行くしかない。
二人手をとりいそいそ出かけた。楽しみだね、楽しみだねえ。
迷ったが昼も外で食べることにした。感染対策として事前に広くてすいているハンバーガー屋を探しておいて、もくろみどおり席間が広く人もまばらでほっとした。
私がコーラを頼もうとすると「ガルパン観ながらコーラ飲まなくていいの!?」と娘に指摘され、おお、そうだな、そうだよな。
娘は私よりもよく映画館に行っているのでそのあたりのエンジョイ力が高い。昼は二人ともウーロン茶を飲んだ。
映画、観る前から私はうれしかった。ドラマティックなものが苦手なのと、あとそもそも上映時間の長い映画にプレッシャーを感じるほうで、そこへくるとアニメのテーマは事前にわかっているし、上映時間も48分とあってなんの気負いもなく観られる、こんな体験があるのかという。楽しみな気持ちしかない。
そのうえで内容が想像を完全に上回ってきたからびっくりした。アクションの量と圧よ。ドガーンつってギギギギギーてなってバッギャーンってって最後ヅーン! みたいな、状況説明が言葉でなく擬音語でしか出ない。こんな高濃度のエンタメ。そのうえコーラもある。
私は悲壮感がないバトルが好きなんだなと思った。ガルパンもそうだし「ワールド・トリガー」の実戦以外のバトル部分(団体の中で強さを競うバトルみたいなのがある)とか、猛者たちが負けても死なない戦い、負けても後がある戦いをするのをずっとていたい。
ガルパンについては娘と常々、兵器としての戦車とどう折り合いをつけるかねみたいな話をしていたけど、観ると楽しくて、第4話どうなっちゃうんだろうねと興奮そのまま帰宅した。

たぎる気持ちで夜はたこ焼きに。
たこ焼き機を買って4度目、徐々に祝祭性がなくなり、週末のごはんのひとつになってきた。祭りでなくてもおいしいし楽しいから好きだ。
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