まばたきをする体

喜怒哀楽よそのまちのスーパーを羨む

きのう大事なデータをうっかりミスで堂々まるまる消してしまったショックで寝苦しむ。

「仕方がない」のひとことに尽きるのだけど、自分のミスでしかなくほかになんら悪い要素がないのでまったく救いがない。

「これは私に、生活を用心して送れよと注意する神からの知らせなのだ」とか、ちょうどこのところ気持ちを浮つかせていたので「その方向は間違っていると運命に引きとめられたのだ」などと天啓をうけたような気分になっては、いや天啓というかただのうっかりだとすぐに気づいて夜の間のしょんぼりした。

ただ朝になると落ち込みにも慣れ楽になってきて、張り切って起きる。

張り切っては起きたが子らは春休みで早起きする必要があるのは私だけなのだった。朝ご飯をひとり静かに食べて仕事を始めた。

あまり遅起きになってもよくなかろうと声をかけると息子が起きてきたので、ぬいぐるみを駆けよらせて喋らせた。昨日消したデータのことを悔やむセリフで床を転がしてからうつぶせにして手で床を叩せるように動かしたらかわいかった。

ぬいぐるみと、あと仕事があることに助けられて気が楽になり、ありがたいことだ!

昼は仕事の関係で食べた中華まんを子どもらにも分け与えすます。息子がどんどん食べた。中華まんってこんなにどんどん食べられるものなのか。

午後は子らが出かけていき引き続き私はやーやー仕事。終えて夕方、用事をすませるので電車に乗って出かけた。

出かけた先に見知らぬスーパーがあり入るとずいぶん安くてアワワとなる。

「よそのまちのスーパーをうらやむ」というのは事象に即した感情だが、私はこの感情の発動があまりにも頻回なため(居住地以外の街でほぼ感じる)、感情のレパートリーのかなり取り出しやすいところに入っている気がする。

感情の四天王である喜、怒、哀、そして楽があって、そのすぐにもう「よそのまちのスーパーをうらやむ」がある。

喜怒哀楽よそのまちのスーパーをうらやむくらいのかんじ。

フレンチパピロがあったので買った。しかし帰りに近所のスーパーにも寄るとそこにもフレンチパピロは売られていたのだった。

家には子らがもう帰っておりそのまま支度をして晩ご飯。娘がフレンチパピロを見て「お菓子があるじゃん!」と言っており、確かにこれはすごくお菓子っぽいお菓子だ。

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それからニュースで「汚職事件」を聞いた娘が「お食事券……」と言って、スタンダードな可笑しみだが以降ニュースから流れる「汚職事件」がすべて「お食事券」に聞こえ案外新鮮に感じ、息子も最初はそんなんで笑うかという様子だったがみんな笑った。

本を読んで寝る。だいぶ暖かくなってきた。今日はTシャツですごした。

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