まばたきをする体

有を感じる

冷凍庫に赤飯があり奮い立った。

有る!

よく書き言葉などでも使われるが「無」という状態を生きているとよく体験する。主に失望や実際としてそこに何もないときに無は感じるものだが、逆に「有」も体験のチャンスはあり、まさに今だ。

赤飯がある

というだけではない、根本的に

有る!

という、「有」そのものをひしひしと感じる。

赤飯は冷凍になっていて、レンジにかけてあたため返し、人々の皿につけた。

息子を起こし食べた。娘は起きないので毎朝、起きやすい方ということで息子を起こす。そしてせかしてテーブルにつくよう言って、一緒に食べる。特に意識したことはなかったけど、誰かと一緒にご飯を食べんと私はしている。

そう思うと娘はいつも一人の朝ごはんなのだよな。ぬいぐるみに見守らせて、私も洗濯を干しながら声はかけるけど。娘にも早く起きてほしい。

子らは学校へ行き私は今日も在宅勤務。

やらねばと思っていたことが着手により進み、着手というのは本当にすごいな。着手さえすると7割くらいの仕事は進む。

やーやーやって、そのうちに子らが帰宅した。

掃除機の音がする。

最近、子どもたちの部屋に居間にあるのと同じハンディタイプの掃除機を買った。ずっと、2台目があると気づいたときにすぐ掃除できていいなと思い続けていたところ、安くなっていて飛びついた。

子ども部屋を息子が掃除しているらしい。

私は仕事に行き詰まったりコミュニケーションがうまくいかないと掃除をする。そもそもそんなつもりはなかったのだけど、気づくとカッと掃除機をつかんでガーガーほこりや髪の毛を吸いまくることがあって、ああ、いま私はカッとなったんだなと帰納法的にそう思うようになった。

息子のかける掃除機の音を聞いて、だからとっさに「自分はいまイライラしているのでは!?」と思ってしまった。掃除機の音=自分のイライラと、反射的に感じたらしい。

心はおだやかだったので、ちがうちがう、いまはとてもリラックスした気持ちですと思いなおした。

夕方仕事を終えて、久しぶりの友人とZOOMで話す。お互い最近の困りごとを交互に話し合い、私は素直にがんばるぞ! という気持ちになった。

東日本大震災関連の支援寄付の話が出て、友人がスターバックスがやっている進学支援のハミングバードプログラム のことを教えてくれた。

あとで調べてみた。それでプログラムの支援先に含まれていた、東日本大震災で親をなくした方々の就学支援の、みちのく未来基金に直に寄付しようとすると、すでに基金の残高が今後給付予定の試算額に達したということで新規寄附の受付が2/20で終了していたのだった。すごい、支援はあってもあっても足りないものだとばかり思っていた。

もちろんまだまだ支援の必要な先はいくらでもあるわけだけど、この基金に限ってはもう足りたと、そうアナウンスされていること自体にせめてすくわれる思いがする。

息子が居間のちゃぶ台に座っている。ソファにはぬいぐるみたちが座っていて、見ると息子が書いたと思われるカードが置かれていた。

「ぬいぐるみにソファ半分を占領されていることに疑問を!!」

シュプレヒコールだ。

うちではぬいぐるみが貴ばれすぎているから。

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明日の朝は寒いらしい。重ねた布団の重なりをしっかり確かめてから横になった。

今年の冬はきれいなチェックの柄の毛布を一番上にかけている。こういうことにあまりこだわらないたちで、布団なんてなんだっていいと思っているが、かわいいからうれしかった。

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