まばたきをする体

バナナを揉んでもいいですか

なんのゴミの日でもない。

息子にゴミ出してけれと頼まなくていいので楽だ。

ゴミの日はゴミが出せて家からゴミがなくなりすっきりして嬉しいし、ゴミの日じゃなければないで出しに行かなくて楽で嬉しいというのは、なんだろうな、ポジティブがゴミに宿っているな。

子どもらが学校へ行き私は在宅勤務。作業中ぬいぐるみを膝に置くとあたたかく冬に入ってからそうしている。このぬいぐるみはコロナ禍にあり心のよりどころとして家のぬいぐるみ需要が高まりを見せたころ親戚宅から引きとってきた。

親戚宅では長くこのぬいぐるみをおじさんの昼寝の枕代わりにしていて、これまで何度か遊びに行った際に「ぬいぐるみが枕なんですね、わ~、ぺちゃんこ!」なんて言って見ては笑っていたものだ。

それが今やうちにきて重宝されているのだからぬいぐるみ生も人生のようにいろいろなものよのと思った。

散歩がてら近くのスーパーに行って、よしと思いたち辛ラーメンを買ってきた。ふえるわかめと春雨も入れて増量させて食べた。

カップを洗って、子らに見つかるだろうかとすこし懸念するも、まあいいやと捨てる。

息子が帰宅し、すぐに見つけて辛ラーメンを食べましたねと言った。はい、食べましたがなにか!

晩は隣町の総菜屋でから揚げを買ってきた。数人が並んでいて、前の人がなにやらクーポンらしいものを使っている。10%引きになります! と店員さん。どういうことなんだときょろきょろするも手掛かりがつかめず原価で購入し、納得せよ! と自分に言い聞かせてパック詰めを待っていると、私の次に並んだ人も原価で買っていてほっとした。仲間がいてうれしい。

しかしその次の人はまたクーポンを使っていて、ここ一番の「どこで配ってんですかそれ!」が沸き上がる。でも聞けなかった。

そして、こういうとき誰だったら素直に店員さんに聞くだろうと考えた。母方の祖母は聞くだろう。父方の祖母も聞きそうだ。祖父たちは聞かなさそう。実家の母は聞かない。

近しい人の顔を思い浮かべあの人は聞くかな、聞かないかなと思いながら帰ったらだいぶ心がおだやかになった。ビールも買った。

子どもたちにから揚げの購入を大いに称賛してもらい、食べたらおいしくてやっぱり揚げ物はどうしても人に揚げてもらいたい。

食後、息子にバナナを揉んでもいいかと聞かれ、なにかやってみたいことがあるのは素晴らしいことだと思う、ぜひ揉むと良いというと、念入りによく揉んで、ラップに小さく包んだ。

こんなに小さくなった……! というので、なんだろう空気が抜けたんだろうかねなどと話す。小さいバナナ塊を息子は冷凍庫へ入れた。

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娘はちかごろ「干物妹!うまるちゃん」というアニメを観ている。私もちょこちょこ横から覗いていたが、今日はちゃんと隣で観た。

うまるちゃんというのは高校生の女の子で、兄と同居している。勉強も運動もできる隙のない完璧な美人なのだけど、自宅に帰るとまったくだらしない。

家でぐうたらに過ごすときは体が小さく通常の8頭身が2頭身になる描写がされ、で、ここが本当に驚いたのだけど、この2頭身は心象描写として2頭身なのではない。

自宅では干物な妹のうまるちゃん、だらしなく2頭身「みたいになっちゃう」のではなくて、2頭身に「変身しちゃう」とのだ。

だから通常の8頭身と2頭身のうまるちゃんを、ほかの登場人物は別人として認識するようなくだりもある。

へ~~! だ。アニメでは冗談のシーンで頭身が変わるのは普通のことで、でもそうじゃない、アニメの上でも小さく変身している、といいうのがめちゃめちゃ興味深かった。小さくなったうまるちゃんがとてもかわいい(大きい方もかわいい)。

子らが寝てから、最近少し元気がなく麻雀ゲームばかりやって気を紛らわそうという日々が続いていたけど、それはそれで、最近は本も読めていないとしょんぼりしてくるので、積読からレイナルド・アレナスの「夜になるまえに」を読み始めたらめちゃめちゃおもしろくてぐいぐい読めた。

はっとしてまた麻雀をやりビールも飲んだ。

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