まばたきをする体

腸壁の側を皮膚にする

お腹がすいたがめしが食えない。

今朝は午前中会社を休んで隣町の病院で胃カメラを飲むことになっている。摂取をよしとされているのは水とお湯だけだった。

朝ごはんが食べられない=死ぬる と、切実に朝食を求めていた頃があって、その頃に比べたら最近はずいぶん食に余裕がある。1食抜くことがつらくなくなってはきたが、なんだか今朝は腹が減っていた。

子らの食むパンを羨ましく眺めた。朝ごはんを食べないと朝は暇だ。

子どもたちを送り出してからのっそり病院へ。予約時間の15分前に来るようにと言われていたように記憶していてそれよりもさらに少し早くに到着したところ、ビルの3階にある外来の入り口はまだ閉まっていた。あれ、約束は予約10分前だったかな。

ビルの外に椅子が出してあって座って待てるようになっているが、ちょうどあとで出そうと手紙を持っていて、近くのコンビニで切手を買って貼って出してしまいたい。

コンビニまで行って切手を貼って、時間に戻って来られるかな。

えいっとエレベータでまた下まで降りてコンビニに向かった。戻ってきたらまだ病院は閉まっていて、時計を見るとさっきから3分しか立っておらず、すごい、3分でコンビニ行って切手買って貼って出して戻ってこれるものなんだな。時間についてまだまだちゃんとわかっていないなあ。

胃カメラは初めてで、最近逆流性食道炎に悩まされており通院するうちに、一度も受けたことがないのだったら受けてもいいかもとすすめられた。

どれだけ胃酸が上がっているのか知りたくもあり予約した。

鼻炎もちだが先生のいけるとの判断で鼻からカメラを入れることになって、看護師さんの指示にしたがって待っているとおそらくこれから私の胃が映し出されるだろうモニタにカメラの映像が映り、ぶらぶら揺れながら床を映している。

室内にあるぶらぶらするものを探して見つけた。あれだ~~~、わ~~~、胃カメラの管って太いんだな~~~、思った10倍太いな~~~~。あんなんみんな鼻から口から入れているのか。

何かの本に、食道や胃、腸の中というのは「体外」とも言える、というようなことが書いてあったのを読んだことがある。

人間の体を伸縮の強いゴムにしたとき、べろんと腸壁の側を皮膚にするように外にひっくり返せる。

太いカメラを差し込むと映し出せる、棚のすきまに手を伸ばすみたいなもので、なるほど「まだ体外」なんだなと実感した。

カメラが体のすきまに差し込まれる間は、お医者さんが上手というのはもちろんあるだろうけど、看護師さんが背中をざいざい強めにさすってくれたおかげでしんどさはほとんどなかった。きびしいとき背中をさすってもらうと体というのは本当に楽なものだ。

終わったあと「大丈夫でした? 頑張ってましたね」とその看護師さんがねぎらってくれたので「背中をさすってもらえたのでずいぶん楽でした」と伝えられてよかった。

そして結果は、逆流性食道炎ですね! ということだった。

知っている!

先生も私もあらかじめ分かっていたことなのでなんとなく笑う。酸で痛んでる部分が見られたのはよかった。胃を大事にしよう。

鼻腔に麻酔をかけたので1時間は飲み食いはしないでくださいと言われ、すきっ腹をかかえ時計を見る。

ちょうど1時間たったところでパンを食べた。誕生日にもらったバラが開いてきているのに気づいてうれしい。

f:id:mabatakixxx:20210127134417j:plain

そういえば病院では胃カメラのモニタに患者としての私のIDと年齢が映し出されていたが、そこに41歳とあり、あれ、私こないだ42歳になったと思ってたんだけど、41歳の間違いだったかな!? 、今年は2021年、そこから生まれた1979年を引いて……42歳だよな? とすっかり慌て、私はこういう植木算? みたいなやつ? が苦手なのであわわとなっていたが、もらって帰った結果のレポートには42歳と書いてあり、やはり私は42歳だった。あぶねえあぶねえ。

午後は仕事。

やいやいやって、終えて鶏肉を買いに出てトマトで煮た。子どもたちも帰って来て食べる。

鶏と一緒に箱入りの雪見大福(小さいのが9つ入っているタイプ)を買ってきたので食べるとああっ! と娘が見つけて声を上げるものだから「冷凍庫に入ってる入ってる!」となだめた。

夜、息子からプリントを渡される。2月下旬にある学校の遠足について、参加するか否かを教えてください、というものだった。

感染症を考えどうするか、各家庭の判断に任すということになったそうだ。学校側も一律こうとはいえないのが今なんだろう。

否の場合は在宅学習日となるとのこと。息子は以前遠足について、班で計画を練っているのだと言っていた。わざわざ私に話して聞かせるくらいなので楽しみにしているのかなと思って、これはもう参加でよかろうと私は言ったのだけど、息子はどっちでもいいという。

本当に心からどっちでもいいんだと言って、どちらにしようかな、をしはじめた。私は参加になるように瞬時に祈って、すると指は「参加」で止まった。

これしきのことで寝るまでドキドキする。

-----
古賀及子(こがちかこ)・まばたきをする体とは
お仕事のご連絡
Twitter @eatmorecakes
Instagram @eatmorecakes

この日記を本にして売っておりまして、販売所はこちらでーす。

大阪のシカクさん、下北沢の日記屋 月日さん、赤坂の双子のライオン堂さん、天王寺のスタンダードブックストアさんでも取り扱っていただいております~(在庫状況はお店さんへお問い合わせいただけるとうれしいです)。