まばたきをする体

口のなかでゆっくり溶かせない

クレジットカードにかかっていた不明の請求がとりけされていた。

使った覚えのない請求があり不安になってカード会社に確認をしたのが去年の末。

どうも海外の店舗で使われているようだと、明らかに自分の買い物ではなく、ではどうなるのかというと、待ってるとそのうち取り消し処理になって返金されるか、そうでなければカード会社側で調査返金になるので安心してほしいということだった。

本当に返ってきた。なんなんだ。

丁寧に話を聞いて対応してくれたコールセンターの方は利用先を「海外のビクトリアシークレット」と言っていた。取り消されはしたけど、海外のビクトリアシークレットで買い物をした誰か自体は存在したんだろうか。

どこの国か聞けばよかった。

起きた目でスマホの画面を見ていた。起き抜けの目に画面は明くまぶしくて目を細くしてむりやり画面を見た。

失われたと思ったお金が戻ってきたのでマイナスがゼロに戻ったわけだけど、よかったのいい気分で起きだして今日ももちを焼く。

息子と私は昨日で正月は終わり。娘だけ冬休みの残りがある。

娘は出かけ、昼はひとりうどんを食べた。キャラメル入りのアイスがあって、食べたらキャラメル部分が事前の予想をくつがえしてかなりガリガリしておりこれは歯の詰め物がとれるやつだなと思うも美味しいのでこわがりながらも焦って食べた。

口のなかでゆっくり溶かすみたいなことができない。

昼休みが終わる前に郵便局に行き返事用の年賀状を買う。数枚コンビニで買っておいたが足りなかった。郵便局では無地の年賀状は売り切れなんだそうだ。無地から売れていくんだな。

梅と赤べこが描いてあるのをカウンターで頼むと受付の人が裏にむかって「べこ2枚お願い!」と声をかけてた。べこを2枚買っているなという気持ちを新たに受け取る。

息子が帰ってきたのでぬいぐるみに弓で射るような動作をさせると、そういえば近所に弓みたいのを立ててる家があるんだけど知ってる? といわれた。

「知らない」
「いや、知ってるでしょ、めちゃめちゃしなってるやつ」
「え、ぜんぜん知らない」
「いやいやいやいや、ほら、通りの向こうの坂の途中の」

なんで私が知っていることになっているんだ。とにかく知らないというと見せに連れて行ってくれることになったので書いた年賀状を持ってついていった。

なるほど……不思議だ。釣り竿のようなものが庭にささり、先端の糸がぎゅっとひっぱって庭木にくくりつけられているので竿がしなっている。

「ね」と息子がいい「確かに」とうなずいた。

そのまま二人で買い物にでかけ、息子が炭酸飲料を買ってくれとせびるのでしなりを見せてくれたお礼にどうぞ欲しい物を買いたまえとゆるした。

息子は選んで買い物かごに入れて、私もあれこれカゴを埋めて、会計するときになり息子がカゴにいれたメッツが500mlではなく2lのペットボトルであることに気づく。

500mlだと思って全然気づいていなかった。明らかに大きいのに!

よく見間違えていたなと自分で感心しながら、息子にそんなに飲まんでしょうよとたしなめるももうレジなので会計はした。

年賀状はあて名を書き忘れているのに気づいて出せなかった。しかしもし気づかず出してしまっていたら完全にどこへもいかないハガキになったわけで、危ない。

ハッ!

きっとこれまで、1度くらいはそんなハガキをポストに投函したことがあるんじゃないか。私はせっかちでつい確認を怠ることが多い。

帰ってあて名を書いてもう一度ポストまで歩いて確かに出した。

バンゴハは最近山を降りて街へ出てきている子どもたちの父が中華の出前をとって食べさせてくれた。

最近晩ご飯のことをバンゴハと略しているが、娘がなかなか受け入れてくれない。飲み水のことを娘がウルオイと呼ぶのは家族全体に浸透したのに、バンゴハは浸透しない。

冬休み中ベジタリアン体験をしていた息子は今日肉食を解禁した。おおさわぎすることなく落ち着いて肉を食べていた。

 

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