まばたきをする体

寒さの出口にある服

うちではゴミ出しは確か去年くらいから息子の仕事になって、以来粛々とやってくれていたが、最近になり息子、そして私も「これはおかしいのではないか」と思うようになった。

娘だ。朝は私がご飯を用意して洗濯をする。息子はゴミ出しをして新聞をとる。娘は寝ている。

今年の3月までは娘は小学3年生で、なんとなくぎりぎり免除対象かなという雰囲気があった。いまや4年生になってしかも娘は体が大きく、体格的にもごみを出すのに不安がないところまで仕上がっている。

それでもなんとなく、すでに割り振られた仕事だからということで息子がゴミを出しに行き、私も息子に毎朝頼んでいたが、先日事が明らかにうごいた。

娘が、ゴミ収集所の前で友達と登校の待ち合わせているのを息子が見てしまったのだ。

「あいつ……ゴミ捨て場の前で友達待ってるのになんでゴミ持ってってくれないん!?」

そうだよね……。できればふたり日替わりで作業してもらいたいが、最近は朝二人でやいやいもめている。兄妹がもめるのは私にとって面倒ごとなので、結果的に毎朝仲裁の仕事がひとつ増えた気がする。

やいやいしながら今日は息子がゴミを出し、二人はそれぞれ学校へ散って行った。

私は午前中は在宅勤務。昼休みにネットスーパーに予約していた食材がわっさと届いた。ここ数日買い物をさぼって「その日に必要なもの」だけをギリギリで買うようになっており、冷蔵庫にまったく何もないことがあった。子どもたちの間食もないし、備蓄的にも不安な状態になっていたのが、一気にうるおった。

買い物センスがないので、野菜が足りておらず海藻がたぶるなど届いたもののムラにしょぼんともするが、冷蔵庫に者が共有され心に平穏がおとずれた。

午後、仕事を少し抜けて友人のファッションデザイナーの展示会に寄せてもらう。春物を服屋に卸す受注をとる会だけど、友達枠があって呼んでもらって、ありがたいことだ。

来春の服を見せてもらった。寒暖差で身に着けるものがこうも違うのよなと思わせてもらえるのがおもしろい。これから私たちは徐々に寒い空気の中に入っていく。対抗してセーターやコートを着る、その寒さの出口にある服がたくさん並んでいる。

注文する服を品定めした。2021年の春、ぜひ元気で着たい。

帰って来てリモートの会議に出て、夜はドリアと鳥汁を作る。たくさん食材が届いたのではりきってちぐはぐなメニューにした。

夜、寝る前の息子にあたたかい汁が飲みたいといわれ晩の鳥汁の残りをすすめた。

温めて適当に食べなというと、ぶくぶくに沸騰させて「噴水みたいになってる」というので「そうなる前に火をとめていいんだよ」と教えた。

 

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