まばたきをする体

うっとおしい踊りの続き

山で暮らす子らの父が山をおりて久しぶりにやってきた。感染症対策で移動を制限していたが、そろそろ注意深く出かけてみようとなったらしい。

起きると居間におり、子どもたちも早起きして迎えていた。

おみやげにこけしの頭の肩たたきをもらったのでさっそく肩をたたいた。頭をがんがん背中にうちつける格好の器具で、普段置いておくときは頭を逆さにして置く。顔の書いてあるものにしてはずいぶん気の毒に扱う品だがとてもかわいい。

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野菜もたくさんもってきてくれて、冬瓜とかゴーヤとか。数ある野菜のなかから冬瓜を育てるとは意外だねというと、そもそも冬瓜は育てるつもりはなかったのだが近所に住む農業の師匠であるおばあさんがメロンだといって植えていったので育てていたら冬瓜だったのだとのこと。

「これ、メロンじゃないですよね?」と聞いたら「うん、冬瓜だよ」といっておばあさんはひとつ刈って持って帰ったそうだ。なんだ、楽しそうだな。その後冬瓜は次々できてしまいうれしい悲鳴だそうだ。

ねぎらいにオレンジジュースを入れて出した。すると娘が「それ私のじゃないの!」と怒り出し、それを聞いた息子が「おまえは昨日たっぷり飲んでたろう」と強く制すので私はハラハラしたが父は気にせず一気飲みしていた。

そして、洗濯物にティッシュが入っていた。娘のズボンのポッケからフルのパックのポケットティッシュが出てきて、こら~~。

この家では洗濯機にティッシュがはいっていて洗濯物がティッシュだらけになってもなかったこととしてそのまま干し、各自衣類についたティッシュは見えないものとして着るのがルールだ。静かに干した。ぱらぱら落ちるティッシュはあとでさっと見えないものが見えたようなそぶりで集めて掃除機で吸った。

子どもたちは学校へ行き、私も今日は取材で外出。

取材がはじまる前に現場の貸し会議室で昼を食べようとコンビニに寄るが、高価格帯の豪華なおにぎりしか売れ残っていなかった。おお……。

試されている気持になり奮って買うことにした。好みからいうと圧倒的にいくらだが、安易にそのような贅沢をしてはいけないという気持ちが芽生え明太子を選んだ。

会議室について、いくらも明太子も同じ値段だったのを思い出しながら食べた。あの時のいくらに対する急な謙虚な気持ちはなんだったんだろうな。

とどこおりなく取材は済み帰宅して、夜まで在宅で作業。今晩は泊まる父が娘と一緒にから揚げを作ってくれたので晩が楽でとてもありがたかった。

食後に娘が先日ともだちと作った「うっとおしい踊り(基本はボックスステップだが見せるものの目を見て離さないという点でうっとおしさを演出する)」の続きを作ったというので見せてもらった。

振り付けにコサックダンスのような動きが組み込まれており、なるほどこれはと思わされた。

 

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