まばたきをする体

同じ家でも今度は始まる

あつあつの餃子の噛んだところから肉汁があふれこぼれないように口を開けた、寝ていたのに口が開くのでびっくりして起きた。

餃子を食べる夢を見ていた。

連休も寝坊の朝は前半で終わって、後半はわりあい早くに起きている。息子と起きだし朝をはじめる。

娘がゆっくり起きだして鼻血を出した。このところ暑くなってきたからかよく鼻血を出す。昼に近づくにつれ気温が上がっていき、娘を冷やすためにクーラーを入れた。

扇風機の風も受けしっかり冷えて鼻血も止まった娘が「3、2、」そして「1」のところを口パクにして、どうぞ! のジェスチャーをしてなんらかの撮影の風情を出してくるので「さあ! はじまりました!」とはじめてみるが、なにもはじまらなかった。

売れた本の発送で自転車に乗ったがやっぱり暑くて、これはもしかしたら夏が来たのではないかとそのまま行った買い出しであれこれ買うついでにアイスコーヒーを1リットル紙パックで買った。夏は雑にコーヒーを飲む。

午後、近所の友人に同人誌を私に行くと小玉のスイカをくれた。夏が集まっていくぞ。

さらに実家で母が焼いた食パンを届けに姪っ子と妹が自転車でやってきた。食パンの袋には新たまねぎと麩菓子も入っていて、今日は食材の引きが良い。おすすめのゲーム実況のアカウントを教えてもらってふたりはすぐに帰って行った。姪っ子に「勉強すんだよ」と伝えた。

叔母とは「勉強すんだよ」というものだという思い込みがある。かつて叔父によく言われた。なんかのお祝いに図書券をもらったときに「マンガはだめだぞ」と言われたのもよくおぼえている。

納戸の片づけをしていると台所から「でかいみかんみたいのがあるけど食べていい?」と娘に聞かれ、そういえば山に暮らす子らの父から不明の柑橘類をもらったのだ。通常のものより大きいが夏みかんか。いいよぜひ食べてというと、息子とふたりで台所でわっせわっせと解体しはじめた。

「どこから切る?」「そこから?」「半分でいいかね」などと盛り上がっているのを片づけを続けながら声だけ聞いた。「きれいにきれた!」「撮影しよう」「私も撮る」シャッター音がそんなに撮るかというくらいしきりにした。

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夜は毎回司会で出させてもらっている、路線図を眺めるイベント「路線図ナイト」がリモートで開催され参加した。家にいるのにはりきって司会をするの、まったく違和感がないのはこれはいったいどういうことなんだろう。開始の直前まで風呂を洗ったり夕食を作って食べたりしていた。そこから急に外とつながる。

朝、娘にふられて「さあ、はじまりました!」と元気に言うも当然のようにはじまらなかったわけだが、同じ家でも今度は本当にはじまった。

イベントは大盛り上がりに盛り上がった。ネットを介した盛り上がりはリアルの会場の盛り上がりにリンクするような部分と、そうでない部分があっておもしろい。

終えてビールを飲んでぼんやりして寝た。

 

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