まばたきをする体

子どもたちがイボコロリに詳しい

起きると一人の朝で洗濯物が少ない。兄妹はきのう父と風車を見に出かけてそのまま泊った。少ないながらに少量の風呂の残り湯でもってがらがら洗濯機を回していると子らの父から連絡があり、今日は岬に行くとのことだった。

ご飯をあたためてごま塩を振って食べてから仕事へ。会議があった。みんなでゴマせんべいと玉子ボーロを食べた。

今日は夜にも事務所で仕事があるのだけど子らが帰るので一旦中休みをもらって私も自宅に戻る。途中、花束を持って電車に乗った人がいて、今日仕事をやめた人だろうか。花束を持つ理由にはいろいろあるのだろうが、持っている人を見るといつも「やめたのかな」と思うのだ。

花束は赤い花とシロツメクサが束ねられたもので今風でなく、こういう古いタイプの花束を作ってくれる店もまだあるのだな。ちょっと良い。

家に帰ると子らと父が戻っていた。わいわい荷物を片付けるなどするなか、はっと思い立つように娘が表へ出て行くのでどうしたのかなと思ったら、薄く外からビュビュン! ビュビュン! という音がきこえて、どうも二重飛びをしているようだ。娘は最近なわとびの訓練に余念がない。

2分くらいしてまた家に戻りマンガを読んでいた。

息子は明日が小学校の卒業式で、事前に用意していたジャケットなどを出しておくように頼んだ。

特にあれこれ衣装を買うこともなく、シャツは中学に入ってから着るように買っておいたもので、ジャケットは2年前に結婚式に呼んでもらったときに着たもの、ズボンはもう普通に着ている黒いズボンでいいということにした。

ネクタイは父にもらったもので、ここ数日くらい結び方を覚えていたがどうしても首元の結び目が「でかい四角になってしまう」といっていた。見ると本当にでかい四角で、うまく結べないとネクタイってこういうことになるのか。徐々に覚えて上手に結べるようになっていった。

懸念としてはジャケットが小さいことか。でもこういう小さいジャケットをおしゃれとして着る人いるよね……と思ってそっと良いことにしたし、実はこの人このサイズ感似合っているわなと思っていた。

夜になりまた仕事に出た。夕飯は事務所の近所の京樽が3割引きになっていたのでちらし寿司を買って会議室で食べた。本当はにぎり寿司を買いたかったのだ。が、なぜか恥ずかしくなってやめた。寿司は会社で食べようとすると恥ずかしい気持ちがわく。ハレの食べ物だからだろう。こうして、誰も見ていないところで恥の感情が起こるのは不思議なことだ。

仕事はすべてたのしくやらせてもらってありがたいことだった。

終えて帰る。道中紙の「週刊少年ジャンプ」をかかえている人と2回すれ違った。2人とも別の人だ。

寝る前に足のイボが取れた。

イボができて、イボコロリ的なイボ取りテープを張ってしばらく暮し、1回はがすもイボは取れず「イボコロリは2回はやらないとだめだよ」と子どもらに言われての2回目だった。

子どもたちはイボ取りだけは怖がって皮膚科に行きたがらないのでイボコロリで治す。だからイボコロリには詳しい。

子どもたちは寝ていてイボが取れたことは伝えられなかった。「芯を取らないといけないよ」と娘は言っていた。固い芯もきれいに取れた。

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