まばたきをする体

年中行事への耐性

バレンタインデーでびっくりする。前日には全くそのつもりがなかった。

歳を重ね、年中行事に耐性が身についているのを感じる。私はもう41歳だから、年間1回の行事も41回経験していて珍しいことではない。

子どもたちにバレンタインのお菓子はあとで買ってくると約束し、みなそれぞれの持ち場へ。私も仕事。

午前中で終えて、午後は休みをもらって旧友とビリヤニを食べに行った。

友人はいまは欲望をコントロールすることをおもしろがってやっているのだといっていた。私の話もあれこれ聞いてくれたが感想が「青春白書ですな」であり、ワードのダサさにふたりでひとしきり笑う。青春白書ですな。

ビリヤニはとてもおいしかった。

別れて自宅へ戻り、学校から帰ってきた息子を待ち受けて街へ出た。百貨店へ制服の採寸に行く。こんなところにあるのかと思わされる、上階の売り場の裏のほうに「学校制服」と書かれた入り口があった。

土日祝日はとても混むと聞いていたので平日を選んだが、なるほどとてもすいていて助かった。

ベテランらしい年配の男性の店員さんが物腰柔らかくテキパキ仕事をしてくれ、とどこおりなく注文は終わった。息子の体格を見て、腰のハリがあるので背が伸びるだろう、運動をやると上達しますよと言ってもらい、おそらく長年制服を子どもに着せてたたずまいを確認しているだろうプロにそう見立ててもらいうれしくなった。

売り場を出ると、スーツを着た男性が二人で整列用の什器をたくさん抱えて運んでいた。すれ違うときに笑顔で「いらっしゃいませ」と言ってくれて普段めったに来ないが百貨店は什器で手がいっぱいでも店員さんが丁寧ですごい。

帰り際に鼻炎のひどい息子を耳鼻科につれていき、用事を終えた! という達成感でコンビニでみたらし団子の3本セットを買う。

レジに並んでいると、はっと、以前は有人レジだった場所がセルフレジになって自分で会計ができるようになっているのに気づいた。10秒くらい気づかずに店員さんのいるレジがあくのを待ってしまった。

ルフレジはおもしろいので大好きだが、人的な存在感がないので気づかないことがたまにある。

おまえ、いたのか! という思いでセルフで会計した。

帰ると娘も帰ってきて晩ご飯。食後にバレンタインを祝したみたらし団子をみんなで食べた。3本セットのみたらし団子のパックを見て、娘が「クレヨンと同じように入っている」と言った。

取り出しやすいように持ち手がくる部分はクレヨンもみたらし団子も容器の底が深くなっている。

娘はうまいうまいといって食べていた。本当にみたらし団子が好きなんだなあと思っていたが、私も1本食べたらおいしくてうまいうまいといった。

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