まばたきをする体

カーテンの向こうからおしぼりをどうぞ

夜が白み、息子が「夜明けじゃん」と言った。ちょっとつっこむみたいな感じ。夜明けかよ。

このところ息子が早起きをはじめて私も付き合っている。起きる頃はまだ真っ暗でだんだん朝になっていく。

完全に朝になり娘も起こしてやーやー準備をして人々は散った。私は仕事の前に病院へ。子宮頸がんの定期健診を受けており3カ月ぶりにまたやってきた。

診察室で最終生理日を先生に伝えてから部屋を移して内診台に乗る。この病院の内診台は座る状態で乗るとまずぐーっと上昇しながら横になり(ここで寝るような形になる)それから左右の足の支えがぱかーと開いて開きながらすーっとお尻の台が外れる。

さっきまでどっしり私を支えていたお尻の台が、すっと外れるが体は別の部分で完全に支えられているのがおもしろい。

カーテンの向こうにいる先生に検査をしていただき、いつもはそのまま台が下がって服を着てまた診察室に戻るのだが、今日の看護師さんは検査終了後にカーテンの向こうから「よかったら使ってくださいね~」とおしぼりを渡してくれた。

顔が見えない状態でおしぼりを渡されるのに興奮する。

そのあと仕事に行って、終えて帰宅。

帰るころに郵便局から荷物が届いた。山で暮らす子らの父からだ。私の誕生日が近いのでプレゼントに山でとれたりんごを使ってジャムを作って送ってくれた。あと芋と餅。やったー!

芋はすぐさま焼いた。焼けたので食べて、帰ってきた息子にも渡す。

夕飯の買い出しに出ると、学童から帰ってくる娘が遠くに見えた。友人らと道で「チヨコレイト」をやっている。手を振ると娘は少し見たようだった。そのまま買い物に向かった。

行きつけのスーパーで注目せざるを得ない若者がいる。いつからか働き始めたが、あまり容量よくはやれないようで他の店員さんにいろいろと教えてもらう期間が続いているように見える。

それでもめげることなく張り切って働いていて、わりとこう、みんなで見守るようなキャラクターだ。

その店員さんが今日はずいぶんなめらかにレジを打っており。成長したんだなあ、頑張ってたものなあと思ったら、なめらかすぎて「クレジットのお支払い1回ばらいでよろしいですか」と聞きながらもうクレジットカードとレシートを返してくれていた。私は1回払いでまったくもってよろしいので大丈夫だが、引き続き見守ろうという思いが新たになった。

街にある店の個性的な店員さんと日々接することに、街ですごすこと暮らすことを感じる。

帰ると娘も帰ってきていた。「さっきお母さんが手を振っていたのに気づいてたよ」というので私も「気づいてたことに気づいてたよ」といった。気づいているんだぞ。

夜は山の父からスカイプ的なビデオ通話があり、みんなであれこれ話した。最後に息子が話して「じゃあね、またねー!」といったあと「はじめて気まずくない良いタイミングで終われた気がする」と手ごたえを述べていた。それは腕を磨いたな。

娘は「明日はお母さんの誕生日だけど、絶対に喜ぶプレゼントがあるんだよ」といって寝た。うれしいな、たのしみだなと思いながら私も寝た。

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