まばたきをする体

3年間わたしはいなかったから

朝、肉まんを食べた。

息子は肉まんとあんまんが好きだ。肉まんが好きだからあんまんも好きくらいの感じでは、さてはないな? と思う。どちらも「ちゃんと」好きだ。

餃子とピザが好き、みたいなものだ。偶然好きなものが両方とも中華まんじゅうだった。そういう好きさだと私はにらんでいる。

娘はあんまんが好きではなく、なぜかというと「舌がざらざらするから」とのこと。私はあんまんは好きだけれど言ってることはすごく理解できる。

嫌いな食べ物の話というのはネガティブな話のわりに人気があって、ネットでも何年かおきに話題になる。なんでだろうと思っていたのだが、発言者が嫌うのに反して自分は好きでもどこか嫌いな理由に共感があり得るからなんじゃないかと最近思っていた。まさに娘のあんまんの話だ。

子どもたちが出るのと同時に出て会社へ。撮影をして仕事をして会議に出て帰る。

それにしても今日は服が蕪のようだった。上半身が白でスカートが緑だった。

帰りがけに娘を迎えに英語学童へ。久しぶりに父母にも英語で話してくれるマイケル先生がいた。先生が不在のあいだに私はすっかり英語で話すのが元通り恥ずかしくなってしまっていてあまり話せなかった。マイケルがいるならまたどんどん変な英語をしゃべっていこう。

娘が、私が3年間いなくなったらどうする、と急に言うので慌てた。「お母さんはそれを経験しているんだよ」という。どういうことだろう。

「お兄ちゃんが生まれてから私が生まれるまでの3年間、私はいなかったから」とのことだ。

娘は自分の不在の時間があることをよく話す。

家に帰って豚汁を作って食べた。学校で娘が収穫してきた大量の小松菜を入れた。食事中、娘に握手を求められたので応じた。なんで? と聞いても答えないが、小松菜がおいしかったということだったのかもと後で思った。

家事が終わって風呂に入って、友達にLINEをしていたら急に虫が髪の中に飛び込んできた。

えっと思うもLINEの送信文章を作るのに夢中だったのでしばらくそのままにしてしまった。

髪の中に虫が飛び込んできたのに、他に夢中なことがあると人はそのままにしてしまうのだ。

ああそうだった、髪に虫が飛び込んできたんだったと思って払ったら思った7倍くらいの大きさの虫だ。あっ! カメムシだ!

LINEで「カメムシだ!」と送った。すばやく掃除機で吸って外に逃がした。うちの掃除機は虫を吸っても殺さない。おすすめです(Shark Evopower W30)。

塾から帰ってきて風呂からあがった息子に髪にカメムシのにおいがついていないかかいでもらった。大丈夫とのことだ。