まばたきをする体

家をおおうツタのフェーズ1

土曜だが早く起きた。息子の作文教室の集まりで新聞を切り抜く会がある。

軽めに朝ごはんを食べると、息子がお母さん見てといって、見ると食べ終わりの皿がピカピカだった。パンでドレッシングなどをぬぐいとってきれいに食べたようだ。

こういったささいなことこそ「見て」といわれたとき信頼されているなと充実する。

顔を洗って、洗いながら視界の右側に違和感がありはっとした。洗面所にある窓の上のほうに緑の影がある。

この窓は普段ほとんど開けない窓だ。なにが緑色なのかと開けてみると、ツタだった。

植木鉢になにか雑草が生え、そのツタが壁をつたい窓の枠をぐるっと回って上まで覆っていた。

これか……これが家をおおうツタのフェーズ1か……。放って育てながめるのもいいかと思ったが、壁が劣化したり虫が来る可能性もあるかもしれないと思い切ってひっぺがした。

簡単にとれた。それでもぐっと壁にはりつく根のようなものにツタ側のそうはさせんとする手ごたえも感じた。

新聞の会では、作文教室を主宰するおじいさん先生だけではなく新聞を切り抜く専門の先生がいらしており、どうすると上手に新聞が切り抜けるか、新聞を切り抜く心構えなどを教わった。

どんな行為にもノウハウがあるのだ。

他の子たちが地球温暖化や高齢者の免許返納、働き方改革などしっかりとしたテーマに興味を示し切り抜くなか、息子はまったくぼんやりしてテーマがまとまらないようだったので、そのぼんやり具合をみんなで見守った。

帰り際、スーパーで「ざるラーメン」というパッケージの麺とスープのセットを買った。どんなものだろうと買った。昼に食べたら、まるっきりざるそばのそばをラーメンに変えたものだった。

午後は娘をバレエの稽古に連れて行き、私はまつ毛エクステへ。

まつ毛を植えてもらいながら、なんだか今日はいつもより時間がかかっているようだな、と思ったらスタッフの方が小声でなにか打合せをしているようだ。

どうしたんだろう、なにかミスったのか? わからないままに終わって、仕上がりは全くいつもと同じだ。ただ、いつもより少し時間が多めにかかっていた。

特に気にはしなかったが娘のバレエの迎えがギリギリになったので、なんとなく娘に「いつもよりまつ毛の時間がかかったんだ」というと、「新人さんだったの?」という。おお! そうそう、そうなのかもって私も思った。

というような会話をしていると、娘から電話がかかってきた。

……? 娘はここにいるのに……?

そうだ、出際に充電の関係で、息子の電話を娘が、娘の電話を息子が持って行ったのだ。

それでもちゃんときっちり一瞬ぞっとした。

帰って晩ご飯を食べてさっさっと寝る。明日は今日よりもっと早起きだ。

作文教室の水泳大会がある。作文教室といいながら作文を書かなさすぎるのがこの教室なのだ。

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イベント:2019/08/25(日) COMITIA129 「まばたきをする体」Q01a
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