まばたきをする体

鋭角的にかわいい、鈍角的もかわいい

近所のまいばすけっとが中価格帯の食パンの8枚切りを並べるようになった……! ちかごろの一大ニュースだ。

私には高いパンを買う勇気も安いパンを買う勇気も、どちらの勇気もない。心理的に3コースあったら真ん中を取りたい生き方なのだ。

これまでも松竹梅の価格帯の3種類の食パンが並んではいたが、竹コースは8枚切りがなかった。

私も子どもたちも全員6枚切りだと食べきれない。それで、松コースの8枚切りが3割引きで売られるのを狙う日々だった。

竹コースに8枚切りが登場し、3割引きでなくてもいつでも食パンが心おきなく買えるようになった。

ああ……本当にエキサイティングなことだ。

そんな竹コースのパンを粛々と、松コースとの味を感じ取ることもせずおいしく食べた。

子供たちは学校へ行き、私は会社へ。

昼休みに同僚と焼き肉屋で昼ご飯を食べた。ステーキ丼というのが名物らしいので頼んだらご飯がすっぱくて驚く。ステーキの、酸味のあるタレがご飯に移ったのだと思うが、興味深い美味しさだ。

おしゃべりをしてはすっぱいことを忘れて食べて驚いて、一口一口おどろき続けていた。

午後は取材に行って帰宅。娘も公文から帰ってきたのでよしよしした。

子どもというのはみんな等しくかわいいものだが、私は娘に鋭角的なかわいさを感じているなと最近思うようになった。

顔を見ると「あっ!」と思う刺すような感激がある。

一方、息子のかわいさは鈍角的で、じわじわふわふわ当たり良くかわいい。

性差によるものではなく個体差なのではと、なんとなく思う。

娘は英語学童でもらったお菓子を食べて「なんのお菓子を食べているでしょう」ときいてきた。「バ」というので「バームロール!」というと正解で、娘は驚いていた。

大人は子どもよりずっとずっと、ブルボンには詳しいものだ。

そのあと、娘が明日学校に2リットルのペットボトルを持っていかなくてはならないのを思い出し、慌てて麦茶のペットボトルの残りを水筒にうつして用意した。

用意してから、カラのペットボトルがとってあるのに気づいた。

先生からペットボトルの持参のお願いの連絡が少し前にあり、それからとっておいては間違えて捨てを繰り返していたのだが、結局とってあったか……。

カラのペットボトルを保持するのは本当にむつかしい。すぐ間違って捨てちゃうから。

息子が塾から帰ってきた。もうすぐ学校の宿泊学習なので彼には夏がきている。

塾の先生からいろいろと勉強について連絡があったのでそれを伝えたが、何をいっても「それに加えて、せいいっぱい遊ぶのが大事です!」と盛り上がっているので、良いことだなと思った。

子どもというのはもっといろいろなことを抱えて暗いものではなかったか。

子どもが二人とも明るくてとてもうれしい。

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