まばたきをする体

迎えることをやめない

いつだったか同僚が、ごみの日はうれしいと言っていた。

ごみが出せるから。

燃えるごみの日で私もうれしかった。ごみを収集所まで持っていくのは息子の役目で、頼むねというと「燃やせごみの日」と言った。「燃やしてごみの日」、「燃やすんだごみの日」いろいろなごみの日を考えた。

ご飯を食べて洗濯を干していると娘がパジャマをぬぎっぱなしにしている。片づけてよと伝えたら「これは『人のぬいだ服』っていう作品なの」とのこと。おお、なんかおもしろいことをいっているな。

作品なら片づけちゃだめってこと? と聞くと「べつに片づけてもらうのは構わない、それも含め作品だから」という返事でたたみかけて気が利いていて、おもしろいね、おもしろいでしょう、という感じでふたりかみしめて、私は髪を結ってやった。きれいに結えた。

子どもたちは学校へ行き私も会社へ。娘はパジャマを片づけ忘れていた。

午後は仕事で必要があって実家に行った。父がいた。

学校から帰った姪が友達と一緒にいた。友達の子はよつばのクローバーを見つける名人だそうで、さっきみつけたんだと見せてくれた。

私と父と姪と友達で見た。「いいねえ、いいことあるね」「押し花にするといいね」と父が優しく言っていて、父が年少者にかけるやさしいものの言い方を思い出した。そうそう、これこれ、と思った。

よつばのクローバーの穴場があるからこれから摘みにいくんだ、といって出かけていき、私も帰った。

帰ると息子が汗だくで帰ってきた。シャトルランで好記録を出したそうだ。おやつを食べて塾へ行った。

娘も帰ってきて公文へ行った。帰るころを見はからい迎えに出る。道を歩いていると遠くに娘の姿が見えた。

娘の姿が見えても娘の方へ向かう足を止めずに歩く(結局戻る道を進む)ことにものすごくお迎えの手ごたえを感じる。

迎えることをやめないぞ、という感じ。

鮭の粕漬を焼こうとしていたが、娘に昼の給食も粕漬だったというので離れてくらす夫が依然おみやげに買ってきてくれた鶏肉のみそ漬けを焼いた。

朝にしたツイートがめちゃめちゃにバズっており慌てる。ありがたいことだ。

娘が寝て、塾から帰ってきた息子とトランスフォーマーみたいなロボットになる車がいまどれくらい実在しているかみたいなYouTubeの動画を観た。

酒を飲まずに寝る。明日の朝はきっと気分がいいぞ。

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デイリーポータルZの記事一
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