まばたきをする体

これは労われねば

起きたら予報のとおりちゃんと大雨だった。

息子も起きてきて、おうおうと挨拶しながら普通に部屋干しできる範囲の量の洗濯物を洗濯機にかけた。

で、外を見たらベランダがプールになっていた。

なんで!

水が10センチくらいたまっている。えっ、えっ、えっ、なんで、なんで、なんで。

ああそうか、排水溝の入り口にごみがたまっているんだな。というか、ベランダの排水溝ってどこにあるんだっけ?

傘を持って外に出ようとしたが傘が邪魔でうまく見つけられない。しかたがないので傘はあきらめて濡れながら探して見つけて雑巾でゴミをぬぐった。雨水は流れていった。

びっしょびしょだ。

部屋に入って足ふき用に敷いておいたタオルの上に乗った。

息子はマンガを読んでいた。

ねえ。

これは労われねばと思いうえええうええええ、という声を出して労いをせがんだ。息子は「おお」と言った。その辺にひっかかっていたバスタオルを取ってもらった。

「うえええうええええ」という労いの声を息子はまねして笑い、私の労ってほしい気はすんだ。

子どものわがままで奔放な態度を「彼女みたい」とよく言うが、親も彼女みたいになることがあるなと思った。

娘も起きてきて、ベランダがプールになってたんだ、お母さんがずぶぬれになって外で掃除したんだ! とアピールしたがもうベランダの水は排水されきっていて娘は「……? うん……」という感じだった。

雨のなか子どもたちは学校へ。

外で取材があり決行となった。どうなることかと思ったが万事うまくいった。

途中でスマホの充電が切れ、あわあわと充電器を買ったが最後に撮影で入った店で充電させてもらうことができたのだった。

いまいちばん大切なもの、それはバッテリーではないか。人生の達人ほどバッテリーに保険をかけて暮らしている。

帰りに娘を英語学童に迎えに行った。娘はあまり機嫌がよくないようだ。いらいらした様子で折り畳み傘をたたんでいた。家につく直前にすごく嫌なことを言ってけんかになった。

あとで嫌なことを言うということについて少し話し合った。あまりピンとくる答えは出なかった。娘はなにがなんだかよくわからないようだった。でもすぐ元気になっていて、感心した。

息子も塾から帰って来て、アラン・ウォーカーの曲を聴いていた。

どこかで聴いていい曲だなと思いアーティストロゴがAWだったのを見て、あとでSpotifyで「AW」で検索して検索結果から探してたどり着いたんだそうだ。

よく見つけられたなそれ。



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デイリーポータルZの記事一
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