まばたきをする体

思い出すべきはそこではない

12/24

夫は町内会の「年忘れのど自慢大会」に行った。バービーボーイズを歌うそうだ。
 
息子は友達と遊びにでかけ、娘は従妹と遊ぶため私の実家へ行った。
 
ひとり掃除をしてガスストーブの前に座って「ワールドトリガー」を読んだ。ここのところずっと読んでいる。じわじわ読み進め最新19巻までたどりついた。
 
たどりついたところで作者の方が体を壊されて長期休載していたマンガだったと知ってはっとなる。ここまで一気読みさせてもらった分の貴重さをかみしめた。
 
帰ってきた息子と昼ご飯を食べて私は両国へ。友人にあこがれのファッションブランドのファミリーセールに連れて行ってもらえることになっているのだ。
 
両国駅はあまり降りたことがなかったように思ったが、ホームから駅周辺を見て20歳くらいのときに一度来たのを思い出した。
 
週刊誌のインタビューに答えるので記者の方に指定された喫茶店両国駅の近くだったのだ。
 
だらしない生活を送る若い女性のレポート記事の取材だった。
 
セールで欲しかったパーカーを買った。美しい服やかばんに囲まれたうえに関係者の方をたくさん紹介してもらったがみなさん優しくしてくれていよいよ興奮した。
 
帰りに友人と、ファッションブランドでうまくいっている人たちはなんであんなにもエッジなカルチャーを生成しているのにみな優しくおだやかなのだろうかと話した。
 
秋葉原駅を経由。総武線のホームのミルクスタンドをえろい目でながめ通り過ぎる。あのミルクスタンドは良いですよね。
 
夕方から娘を迎えがてら実家へ。クリスマスイブなのでごうかな夕食をごちそうになった。母が丸鳥を焼いてくれとてもとても美味しい。
 
夕食後、アイスのケーキを食べてから先日死んだ祖母のお形見を妹と分けた。
 
私が20年前(だらしない若い女性だったころだ)にニューヨークに行ったときにおみやげに祖母にあげたブローチがあったのでそれを持ち帰ることにした。
 
腕時計もたくさんあった。私は昔は腕時計をしていたが、いまは着ける習慣がないので断ったのだが母に「これおばあちゃまが90歳くらいまでつけてたやつ」とすすめられてひとつ当ててみた。
 
とたんに自分がむかし腕時計をつけていたころのことをファーっと思い出して笑ってしまった。
 
思い出すべきはそこではないだろう。
 
帰って風呂で娘に想像上の生き物「ハート怪獣」について聞かせてもらった。
 
「ハート怪獣のビームを浴びるとみんな命を大事にするようになるの、だからみんなちっともハート怪獣から逃げないの」
 
ということだった。「ちっとも」という言葉を口語で使っているのがすごくいいなと思った。
 

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