まばたきをする体

ネットで読んだ泣ける話を思い出した

12/18

夕方から祖母の通夜があるのだが準備があてずっぽうだ。
 
妙にあたまが回らず、喪服だけ出しておけばなんとかなるだとうとそれだけ準備して仕事へ向かった。
 
昼に天津丼をスーパーで買い、スーパーに置いてあるレンジの自動モードで温めたらしっかりと完全に温まり、私はうまれてはじめてレンジというものの機能を機能が想定している通りに使ったのではないか。
 
せっかちなのでだいたい途中で(もういいや)となってしまうか、そもそも自動モードの使い方をよく理解していない。
 
午後は会議。ここでよく共感がとれるなといいうところどころで深い共感を得る。つくづく良い職場だと思う。
 
早退して学童の娘をピックアップして自宅に戻ると息子はすでに黒いズボンと白いシャツを着て準備していた。
 
娘にも着替えさせ、私も着替えて斎場へ。あてずっぽうな準備だったのでやっぱり最後に靴のことを考えていないことが判明してもたついた。
 
電車の中で、われわれ3人全員唇がガサガサなことに気づいた。みんなでゆられながらワセリンを塗った。
 
祖母の死に顔は大変に美しかった。
 
上手に死化粧をしていただいたようだが、母と、あと来てくれた義母でなぜこんなにしわがないのかと話し合った。
 
祖母は生前紫外線には大変な注意をはらっていたそうだ。化粧品は適当だったらしい。
 
死者である祖母の前で、参考になるわね、紫外線はいけないわよね、と話す。
 
それにしても死んだ人間の動かなさはすごい。普通の言い方になるが蝋人形のようだ。同じ人なのに死ぬとまったく動かない。
 
動くということが大変なことなのだなと思った。
 
待合室では5歳の甥っ子がDSを充電しようと立膝になってプラグに充電器をさしていた。充電されているDSをまたいで歩いた。
 
しばらくしてお経が上がると周囲がさすがに寂しい雰囲気になってきた。
 
私は祖母はもう98歳で、死因は老衰で、これはもう笑って送るのがいいのではないかと思って開き直っているので集中してよくお経を聞いた。
 
だが、お経が終わる最後のほうになって、どういう心境でそうなったのか忘れてしまったのだがネットで読んだ泣ける話を思い出したのだ。
 
貧乏な母と男の子が野球を見に行く話で、思い出して泣きそうになったがこらえた。
 

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