まばたきをする体

お母さん・第一部 完

上司でデイリーポータルZの編集長である林雄司さんが、つねづねビジネスはごっこ遊びのようだといっていて、ほんとうにそのとおりだなと思い続けている。

この本とか、いまデイリーポータルZで毎週土曜日にやっている「ビジネスポータルZ」シリーズがまさにそんなかんじ。

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本質はまっとうにビジネスを動かしている、でも動かすにあたってそれがごっこ遊びみたいになってるのが可笑しいということだと思う。

これ子育てもそうだ。

お母さんを演じる、などと書くとチープではずかしいけれど、最初の子どもを産んですぐはどうやってお母さんをやったらいいのかまるで分らないのだ。

長子が体から出てきたとたんにそれはもう急すぎるほど急に人はお母さんになる。

妊娠期間もあったしそりゃ分かってたよ、けど、なんていうか、人が目の前に現れたー!! というインパクトの急さはすごい。

もっとこうじっくり母になるのかと思っていたがそうではなかった。ほんとうにひとは急に母になる。どうしたらいいのだ。

……ええと……わからない、わかりません、どうすればいいですか、どういう態度でいたらいいんすかねこれ、思うも聞く相手は生まれたててである。

そうやって、ええとお母さん、お母さん、と、自分でもお母さんを探しながらお母さんをやっていく。

方法としてはこうだ。

・お母さんらしさを記憶から探り
・記憶のなかの母さん像をおぼろげに発見し
・すがるようによぼよぼトレースする

子を持つことは産まれなおしであるとよくいう。

母になった直後、赤ん坊みたいに自分のなかにお母さんを探すからじゃないか。


去年の夏、近所のイオンでニンテンドースイッチの抽選販売があると知った。

息子が誕生日プレゼントに欲しがっていて、私も娘もみんな欲しい。しかし定価ではなかなか手に入らないようでどうしたものかと思っていた矢先の情報だった。

子どもたちを引き連れ8時半の抽選券配布に並び、しばし待って10時に抽選があった。

左手に長女を手を握り、右手で長男の頭に手を置き(手をつないでもらえないから)まつ。

店員さんが箱のなかから番号の紙を引き、当選番号が順に呼ばれる方式である。

48番さん

ウォォォォォォォ!!!!!!!

はいはいはいはいはい~~~~~~っ!

当たった。

大きく手を挙げて「はい!」と言った私を息子と娘が、お母さん、小さな声でといなす。

抽選券を店員さんに渡し購入引換券をもらったときにも元気よく「ありがとうございます!」と言ってまた2人にはずかしいから! といさめられた。

うざいお母さん、いるいる。

もちろん、「ごっこ遊び」だとねらってはしゃぐお母さんをやったわけではないのだ。私がこういうつい興奮しがちで人に迷惑をかけるタイプなので仕方がない。

でもこれちょっとなんか

お母さん 第一部・完

という感じがあった。

母になりずいぶんだっても、母っぽさをうっかり探す。

息子と娘にははしゃいでごめんとあとでよくあやまった。「そういうときもあるだろうから」と許してくれた。

お母さん 第二部だ。

 

そしてまたニンテンドースイッチの話をしてしまった。
前回のニンテンドースイッチはこちら~!!

mabatakiwosurukarada.hatenablog.com

 

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