まばたきをする体

燃えるゴミよりも資源ごみのほうが多いでしゅよ

早くに目が覚めたのでコーヒーを飲んで本を読んでいると息子も起きてきて今日こそ映画の「メン・イン・ブラック」にチャレンジすると言って観はじめた。

しばらくして、やっぱりだめだ……。とやめていた。

人間が変形してエイリアンになるみたいなのが異形の表現として一番怖い、とのこと。

それで別の映画をと探して「宇宙人ポール」を観はじめ、観ながら私も一緒にご飯を食べて、私は洗濯を干したり家事をして、娘が起きてきて一緒に観て、娘もご飯を食べて、映画は終わった。

いつもと同じ休日の朝の時間の流れのなかに並走して映画を観る人がいた。

おもしろかったとのことで、よかった。

午前中から子どもたちと3人で買い物へ。いい天気で暑い。

歩いていると娘がはっとして「パン」という。見ているほうを見ると、小学校高学年くらいの男の子が菓子パンを両手に胸の高さくらいまで掲げて嬉しそうに歩いていた。

「パンだ!」と私もつい小さく口に出た。

「パンだね」「パンだったね」とんでもない幸福の様子だった。

あれこれ買うが特に息子の靴と娘の靴紐を買わねばならない。

息子の靴は本格的にぼろぼろだ。大人はなかなかここまで履きつぶさないだろうというくらいぼろぼろで、靴の状態としてかなり珍しい。

珍しがって感心してつい買い替えるのが遅れてしまった。

靴屋であれこれ見て良いものはあったがサイズがなかった。

息子が急に「最後は気持ち」というので、どうした! と思ったら、靴に入れておく臭い消しのボールのような商品にそう書いてある。

ほかにも「自分を信じて」という文字が書いてあるものもあり、ああそうか、スポーツの世界というのはポエミーなのだなと思わされた。

娘の靴紐は良いのが見つかった。

靴紐を結ぶのが面倒なようなので、なんかどこかでいつか見たあのゴムがこぶになってるみたいなやつ、あれを買おう、とかなりぼんやりしたイメージだけで探したが、あった。夢みたいな買い物だ。

そのまま1000円カットの店で子どもたちは髪を切る。

娘についた美容師さんが楽しい方でたくさんおしゃべりを娘にふって、娘もよく返していた。

「英語学童でならった英語を聞かせて」「うーんあまり覚えてない」「えっ、いま待合室でお母さんショック受けてるよ!」

という、会話の声が待合室にいる私に会話が聞こえている前提で、会話にこういう形で参加する(聞いているだけだが)パターンがあるのかと新鮮な思いだった。

赤ん坊を育てていたとき、私に伝えることを赤ん坊に言う形で伝えるというコミュニケーションのパターンになんどか出会った。

「何歳でしゅか?」など赤ん坊のことについてたずねるのはよくあることだと思う。だがある日「うちは燃えるゴミよりも資源ごみのほうが多いでしゅよ」とごみについて赤ん坊を通じ伝えるご近所さんがいらして、これはおもしろいな! と思ったものだ。

待合室へ会話を聞かせるのはそれ以来の新鮮さだった。

終えて遅めの昼ご飯をモスバーガーで食べた。遅めの昼は空いていて快適だ。

息子は食べ終えてそのまま遊びに行き、娘と家へ歩いているとスズメが水浴びをしていたので少し止まって見た。

家について一休みしたところで娘の友達がやってきて娘を連れていき、入れ替わりに友達が見つからなかったと息子が帰ってきた。

休日の家は急に出たり入ったりが激しくなる瞬間がある。

息子に「今日は何時によるが来る?」と聞かれた。「詩的にしてみました」という。晩ご飯の時間を聞いているのだ。

「19時ごろです」と答えた。

息子の靴はネットで買った。届くまでしばらくかかるようで、その間は私の靴を貸すことになった。

ボロボロにはきつぶした靴ももともとは私のだった。靴のサイズが同じなのだ。

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タコは直接的すぎるからたこ焼きがいい

目覚ましで起きると昨晩子どもたちをあずかってくれた妹からLINEが来ており、何時ごろ迎えにくる? という。

いまから行くと返事をして、布団から起き上がってそのまま家を出た。

実際はトイレに行って歯を磨いて顔を洗って日焼け止めを塗って着替えてSuicaと財布と電話を持って出ていったわけだが、それでも起きて5分くらいだったので布団から玄関が直通だった手ごたえがあった。

姪っ子は土曜の登校日で学校に行ったそうでもうおらず、子どもたちを連れて帰った。

妹にお礼になにか持ってこようと思ったが忘れてしまった。妹はタコが好きだ。

だからタコを持ってくるのがいいんじゃないかという話を前日に子どもたちとしていて、タコは直接的すぎるからたこ焼きがいいんじゃないかという話になり、なんかよくわからないが結局は「じゃがりこ でいいか」と結論したのだがじゃがりこすら買い忘れた。

妹は私の6歳年下だがおっかさんのような人でいつもとても明るく気がよく頼もしい。それでつい頼る。

急いで帰って今日は朝から近所で中学校の先生と生徒の話を聞く会がある。

ぎりぎり間に合った。大雨の日だがたくさんの小学生らしき子どもと父母がきていた。中学生になると小学生のころとはどのように生活がかわるのかみたいな話を聞いた。

中学生のスピーカーの子たちがはつらつと話していたが、笑いをちゃんととっていてなにかほっとした。

終わって帰りながら、なんとなく息子に(中学生の)お兄さんがスベらないかすごく心配したと伝えたら「おれも!」ということだった。

息子は会場全体が彼をスベらせないようにあたたかく応じようという雰囲気だったのを感じたという。確かにそうだったかも。

「でもちゃんと面白いことを言っていて気遣いでなく笑えたのがよかった」といっていた。偉そうだなと思ったが、状況はわりとその通りだったと思った。

お腹が減ったのでスーパーで4個入りパックのシュークリームを買って帰った。

ぴったりの皿に乗せて出したら子どもたちにちょっとウケた。

お腹がすきすぎて、食べながらテーブルに置いたスマホを真上から操作していたらよだれが落ちた。

ひと心地ついたところで、そういえば息子を耳鼻科に連れて行かねばならないのに気づいた。

土曜日は混むことが多い病院だがすいていて、さっと診てもらえた。いつもの薬をもらった。

待合室で、ついてきた娘が迷路の本をみていた。よくある逆さにしても顔になる顔の絵、あれがたくさん並べられていて迷路になっている。

すごい本だ。タイトルを控えておけばよかった。

息子は先に帰り娘と調剤薬局に寄った。この薬局は子どもに飴をくれるので娘はついてくる。

飴玉が欲しいのだ、娘は。かわいいことだ。

道すがら「目黒の駅の近くにある坂権之助坂の由来って知ってる?」といわれた。知らないな、知ってるの? いうと知ってるけど教えない、という。

「かわいそうな話だから、おかあさんが聞くと泣いちゃうかもしれない」とのことだ。

え……子どもが死ぬの? というと、子どもは死なないよということだった。よかった。

帰ってWikipediaを読んだ。確かに悲しい説がある。

そばを茹でて食べて、息子は昼寝をしてから塾のテストを受けに行った。私は娘をバレエの稽古に送った。

稽古場は乗換駅の近くにあり、雨でも駅のあたりはとてもよく混んでいた。

ぶらぶら暇をつぶして稽古を終えた娘と帰宅。帰りにお菓子のハーベストの塩レモン味を買った。

ハーベストに塩レモン味があるなとは思うもこれまで買わずにいたが、今日娘が「塩レモン味があるよ!」というのを聞くやいなや「ほんとだ!」とすばやくに買い物カゴに入れた。

帰って「さまぁ~ず×さまぁ~ず」を観ながら食べた。ハーベストはいつも飲むように食べてしまう。塩もレモンも感じていない。

息子も帰り夜がきた。

引き続きさま~ずを観て息子の好きな「ミッション・インポッシブル フォールアウト」もすこし観た。

娘がみんなにハーベストを配ってくれた。また飲むように食べてしまった。

どうすればまっとうにハーベストが食べられるのか。

東ハト ハーベスト塩レモン 8包×12袋

東ハト ハーベスト塩レモン 8包×12袋

 

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#シュークリーム がぴったり乗る #皿

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猫を探していそうな人たちだった

子どもたちはあまりたくさん食べたがるほうではなく、おかわりもしない。

銘々皿に盛って出すとそれだけ食べて食事が終わる。

食事というのは出されたものを食べることだと思っていまいか、自分で「多すぎる」「足りない」がわからないのではと少し心配になり、大丈夫か足りたかと聞くのだがだいたい「うん」と返ってきておわる。

無理にたくさん食べさせるのもよくないだろうしまあそんなものなのかなと思っていた。

それでこの日、朝ごはんのあと娘が冷蔵庫を開けてなにか探していたのだ。

なんかほかにない? というので追加でソーセージをゆでることにした。息子にも聞くと食べるという。2本ずつ4本ゆでた。

過不足が可視化された! と思った。

しかし考えてみるとその食事が足りているか多すぎるかは、私もだいたいいつも判断がむつかしい。

食事を終え娘が急に「覚悟ってどんなかんじ?」という。「覚えるに悟空の悟だよ」と答えるがそういうことじゃなくてと。

「覚悟ってどんなかんじで決めるの」

どんな感じで。うぅーーーっ! よし! ……こんな感じかな。違うかな。

息子も会話に入ってきた。手でグーをつくって心臓らへんをとんとんとたたき「フーっ」と息を吹いた。こんな感じ?

かっこいい! それかっこいい!

実際に覚悟を決めるときにとくにアクションってないかもねという話をしていた。

子どもたちは学校へ。私は仕事。終わらないと思われた仕事があったがやったら終わって驚いた。

娘を英語学童に迎えに行き帰り際、掲示板の前に数人の人がいてなにか張り出していた。

なんだろうと娘がいって、私は迷い猫じゃないかと答えた。なんとなく、猫を探していそうな人たちだった。

夜になり子どもたちを妹と姪っ子の家にあずけるために電車で送る。

約束の時間が近づくが準備が整い切らず慌てていると、息子が部屋に転がしてある娘のパンダのぬいぐるみを指さして「あのぬいぐるみ、明るいとかわいいけど暗くすると怖いよ」と言う。

暗くした。

くたっとした素材のぬいぐるみで、暗くすると確かに顔の部分が陰になって怖かった。

怖いね。うん、怖いよね。

しかし、今か!?

怖さの余韻にひたらぬまま家を出た。

掲示板にはやはり迷い猫の張り紙がしてあった。特徴をよく読んでおいた。

子どもたちを妹と姪っ子の待つ家に送り届けて今日は私はそとで酒を飲むんだ。

夫が家を出て家には大人は私ひとりだ。それで毎晩子どもたちと過ごすようになった。とても楽しい。

そういう状態でも調整をしてたまには夜に遊びに出るようにしたいと思った。

ちょうど飲み友達たちと会おうというタイミングがあってちょうどよかった。最高におしゃれな店を予約してくれた。はっはっは。

盛り上がって酔っぱらった。缶詰と漬物をもらった。とても重要な話をしたような気がする。

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麺は昼ご飯というふんわりしたルール

起きてパンを焼きそして昨日に続き今日もメロンがある。

まるまる一つもらって、昨日半分食べた残りだ。

娘はあまり好きじゃないようなので半分を息子と私とで分けた。4分の一ずつ。おほほほほ。

切り分け種の部分を取っていて、むかし一緒に住んでいた祖母のはなしを思い出した。

旅行に出る直前に家でメロンを食べたことがあって、帰ってくると流し口のネットに落ちた種から芽が出てにょろにょろシンクにのび出ていておもしろかったと。

一緒に暮らすとそういうささいな思い出を話すものだなと思った。

それから、祖母は常々メロンの種を捨てるのがもったいないと言っていた。

メロンが好きだったんだな。

子どもらは学校へ。今年息子は暑い日も上着を着ていく。上着にかっこよさを見出しているんだろうか。ただし帰ってくるときは脱いでいる。暑いんだろう。

会社で大盛り上がりの会議があった。充実して「ヤ―!」という気持ちで猛々しく帰宅。

少し遅くなりそうだったので駅から娘に電話すると「宿題の音読の用意と明日の準備をしておくから帰ってきたら一緒にチェックしよう」という。それはぜひと伝えた。「テレビでも観てまってて」

帰ると娘はテレビに夢中になり、音読も明日の準備のチェックも「あとで」ということだった。うむ。

麺は昼ご飯、というふんわりしたルールが世の中にはないか。私の実家がそうだったし今の家でもそうだ。

でも今日は晩ご飯を冷やし中華にした。昼ご飯っぽい! でもそれがいい。

勝手なルールをつくって従ったり破ったりして人は生きているなと思う。

娘はとても喜んで、塾から帰ってきた息子にもウケた。ゆで卵が上手だとほめてくれた。私もそう思う。

そうか、茶色い卵だ、と思った。

さいきん近所のまいばすけっとでは殻の白い卵と殻の茶色い卵がどちらも10個で同じ値段で売っている。

何が違うのだろうとなんとなくやんわり買い比べていたのだが、どうも白いほうが玉が大きく茶色い方は小さいようだ。

でも茶色い方が黄身の色が濃くてゆで卵にしたときねっとりするのだ。

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夢の舟がありますよ

メロンをもらったので、朝パンのあとにみんなで食べようと切り分けておいた。

息子はメロンが好きだ。見て

「夢の舟がありますよ」

と言っていた。夢の舟が3艘ありますよ。

くれた人も「夢の舟」だと言ったと知ったらあげた甲斐を感じてくれるだろう。伝えよう。

娘はあまりメロンは好きではなく、少し食べて兄にあげていた。息子は中をほじるように食べて舟のかたちにしていた。

息子は学校へ。このところ娘を連れて行ってくれるなと思っていたのだが委員会のしごとで朝早く行かねばならなくなったそうだ。娘は、でもなんとなくで学校へひとりで行けるようになった。

私も仕事へ。がんばった。11時ごろにお腹がすいてたくさんお菓子を食べてしまい昼に何を食べたらいいかまるでわからなくなった。そのまま同じお菓子を追加で食べた。口から胃までずっと同じ味だ。

夕方にまたお腹がすいてコンビニへ。

味付けゆで卵をひとつ持ってレジに並んでいる人を見て「これだ」と思い真似をした。

しかし静かなオフィスで卵は割りづらく(あれは意外に「ガツーン!」と力を込めてたたきつけないといけないものだ、ためしにぎゅっと握ってみたが割れなかった)給湯室で割ってむいてこっそり食べた。

とてもおいしかった。

夕方からコミュニティFMの番組に出させてもらった。とても良くしていただいて感激して帰宅。

帰ると息子も娘ももう帰っていたのでひとしきりよしよしする。息子はもう大きいからかあまりよしよしさせてくれないのでおおむね娘をよしよしした。

料理をしていると、息子が急に鉛筆削りの中にたまっている削りカスを捨てていいか聞いてきた。

えっ? いいよ?

なぜわざわざ聞いたのだろう、普段はそういうことはない。

「おかあさんが仕事で『鉛筆の削りカスを集めて馬を作る』とか、もしかしたらやってるかもしれないなと思って」

ということだった。

急な気のきかせ。

大丈夫だよ、集めてないよ。でもすごくいいなと思った。鉛筆の削りカスを集めて馬を作るなんて。

ご飯を食べて、子どもたちが千鳥の番組を見はじめたのでこのままでは夜が終わらないぞと思い、一人ずつ風呂に入ってもらった。

息子が入っている間は千鳥をとめて娘の好きな別の番組を観る、息子が出たら娘が入り、また千鳥とは別の息子の好きな番組を観る。

そうして二人が風呂から上がりはれて千鳥を観た。

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給食が液体になったらどうしよう

寒かった……寒かったな!

という寒さへの思いで起床。長袖長ズボンに毛布と綿の布団もかけて寝ていた。

息子を起こすと珍しく眠がっており、前日寝るのが少し遅すぎたか。いや、土日の疲れが残っているのかもしれない。

子どもらは学校へ行って、私は少し片づけてから仕事へ。

出かける前にテーブルにやらないままほったらかしになっているTODOリストのメモが見つかった。

「冬の布団を片づける」

と書いてあって あっ! となった。

昨晩は全員冬の布団をかけて寝たのだ。片づけなくて……よかった~~! と感慨が押し寄せて興奮した。

そうだ、片づけといえば娘の着なくなったバレエのレオタードを知り合いのお嬢さんに着てもらえないかとまとめておいたがこれも渡さぬままだった。

で、先日急に洗い替えとして必要になり まだ上げてなかった!助かった、となったのだ。

私はせっかちだからか要るものをうっかり片づけてしまうことが多い。

仕事をして娘を迎えに英語学童へ。

帰り道、給食が液体になったらどうしようと娘が言った。

栄養が一気に取れる液体になると便利かもしれないけどいやだな……。だって歯でかまないと、歯が弱くなるから。とのこと。

娘と話をしているといろいろな情報を素直に受け止めて感じていることがよくわかる。

そして、わたしは給食のなかだと中華ちまきが好きなんだ! と急に言っていた。私もあれすごい好きだよ。

まいばすけっとに寄るが買い物メモを忘れてしまってあてずっぽうで買って帰った。

帰って答え合わせをすると、買ってきたパンとソーセージとお好み焼きソースとバナナはすべて買い物リストどおりだった。

ただ、豆腐を買い忘れて、卵が必要だったが卵はそもそもリストにもなかった。

お好み焼きを焼いて食べたあと、娘はグミを食べていた。

パッケージを見て「満員電車がなくなりますように」って書いてあるという。

なんで? と思ってみるとそう書いてあった。

息子がいつもより早く塾から帰ってきた。疲れているのでといって早く帰してもらったそうだ。

娘は気づくと寝ていた。息子も寝た、私も早く寝た。

みんな急に寒くなって疲れたのかもしれない。

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「楽しいよ!」と書いてあると泣きそうになる

いつもより早く娘を起こした。

学校の宿題の日記を書かねばならないまま昨日は疲れて寝てしまったのだ。

学校では毎週末日記の宿題が出る。金曜日から日曜日までいつのことを書いてもいいそうだ。日曜日のことを書こうとすると書くチャンスが日曜の夜しかなくなって、夜寝てしまうと月曜の朝書くことになる。

「できごと」が「いつ起こるか」により、作業を行う時間がずれるのがじわっと興味深いなと思っていた。

雨の日で長靴をはいた。

うちの子どもたちは2人とも小学校に上がると長靴をはかなくなった。なんとなく買ってはあるが2人ともすすめてもはかず、そういうものだと思っていた。

もはや諦めていたが、息子が俺もはきたいという。おや!

靴が浸水しないようにしようという、知性を身に着けたということだろうか。

出してやると「ぴったりだ」といってはいていった。買ったもののもう役に立たないのだろうと諦めていた長靴がまさか。

買っといてよかった! という充実感につつまれて出社。

やーやー仕事をして、帰ると娘も公文から帰ってきた。娘は今日も靴で登校したらしく靴がずぶずぶだ。

長靴をはくと良い、水がしみないから、とすすめたら履いて「ぴったりだ」と言っていた。

文明の利器は否定されてもあきらめずに勧めることが必要なのだな。

ご飯を食べて娘とふたりですごした。

寒いので徐々に衣類を着た。

娘が寝て、息子が塾から帰り、息子とふたりですごした。

息子が学校から、夏休みに行く姉妹都市へのホームステイのメンバー募集の知らせをもらってきた。

息子に「こういうの行きたい子いるのかな」というと、たくさんいるでしょそりゃ! 楽しそうだもん。といい、なんと頼もしいことだ……と感激した。

私はこういうのを見るとぞっとしてしまうのだ。

小学生のころ母にヤマギシ会の合宿に何度も参加させられて、それがいやだった。

親と離れるのが心もとなく不安で寂しくて、とくに1年生だか2年生の夏、出発の日に新横浜の駅で泣きまくったのを覚えている。送ってくれたのは母ではなく仕事に行く途中の背広の父だった。

すぐ下の妹も小学生に上がると行かされるようになりやはり嫌がって、でもさらにその下の妹は平気で参加していたので向き不向きもあったと思う。

合宿への応募はがきを家で見つけて捨てたこともあった。

それで、今でも地域や塾や子どもを集める団体が実施する自由参加の宿泊学習のチラシを見るとつい「こわい!!!」という気持ちになってしまう。

ヤマギシ会とはずいぶん違うものだとはわかりつつも「楽しいよ!」などと書いてあると泣きそうになる。

息子が「参加したい子、たくさんいるでしょそりゃ! 楽しそうだもん」と言ってくれて、これからはそういう気持ちがずいぶん楽になるのではと思った。

でも息子に「じゃあ行ってみる?」とは言えなかった。

言えなかったんじゃ。

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